我が家の黒豆畑から自宅を見る
手前の畑の葉っぱは黒豆の葉です



                      ● 黒豆坊主のお話 ●

     ・昔々、ある旅人が篠山の地を訪れ、この土地がとても気に入り住み着いたそうです。
   
      その旅人が篠山に住むようになってから、飢饉ばかりが続き村人はこの旅人がこの地に
      不幸をもたらしていると考え、旅人に出て行くようにいいました。

      旅人はこの篠山がとても好きだったので、何とか住み続けさせてほしいと頼みました。
      村人はそれならと白大豆を炒り
      周りが黒くなった豆を旅人に渡し、この豆で豆が作れたら住まわせてやろうと言いました。
  
     その焦げて黒くなった豆を旅人は一生懸命世話をして育てました。
     何とかこの篠山に住みたくて。
   
     旅人の一所懸命の世話の甲斐があって豆はぐんぐん育ちました。
     そして収穫してみると・・・何と大粒の白ではなく黒い豆が出てきたのです
   
     黒くなった豆を食べた村人はあまりの美味しさに驚きました。そしてそれを聞きつけた
     当時篠山を統治していた将軍様が食べた所「こんな美味しい豆は初めてじゃ、
     この豆を年貢のお米がわりにしてもよい」とおしゃったのです
   
       旅人は篠山に住むことを許され「黒豆坊主」と言われ村人から親しまれたそうです
        また、これから後村人は年貢になるこの黒豆を大事に大事に育てたそうです。

 


                               原種は中国 

       ・篠山の小豆は大昔に中国から原種が伝えられてきたものと言われています。

        大産地の北海道(年間6万トンとか)に比べ生産高は年間600トン以下、わずか1%にも及びません。
        北海道の小豆も原種は同じ中国と考えられています。
 
        元は同じ豆なのですが、それぞれの気候風土に対応するための研究の結果
        北海道は寒さに耐えられるように皮が厚く小粒
        篠山の小豆は皮が薄く大粒になっています
 
        同じ先祖を持つ豆もその土地土地で特徴がでるのですね
  
        篠山には、和菓子屋さんがとても多いです。
        皮が柔らかくあんこにするのに適しているようで、
        篠山の小豆は全国の和菓子屋 さんへお嫁いりすることが多いです。
 
           加工する用途によって産地を選んで購入なさるのもいいのではないでしょうか

  
       ※「少年よ大志をいだけ」・・・クラーク博士がかの北海道で言われた言葉
         その言葉に賛同し、数年後篠山に一つの学校が設立されました
         
         当時の名前は「鳳鳴義塾」(ほうめいぎじゅく)・・・
         
         時を経て今は「鳳鳴高等学校」(ほうめいこうとうがっこう)
         設立130年を迎えるこの学校。。。北海道と篠山ってこの小豆のように
         意外と深いつながりがあるのかも知れません(と勝手に思っているOB&現役生)※


 
 
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