30代半ば頃、その症状は始まりました。 朝起きたら手がしびれている。 体が動かず起き上がれない。 やがて、手の関節が左右対称に腫れる。

大丈夫、疲れているだけ、休めば、睡眠をとれば直る。。。そう自分に言い聞かせて不安を吹き飛ばしていた毎日。

 いよいよ起き上がるのも何か支えがないと起き上がれなくなってきて、意を決して病院へ。
「あ、疲労からきていますね」・・・そんな言葉を想像していた私。

リウマチですね、第二期の段階です。強いお薬で戦っていかないと早いスピードで進行するかもしれません。リウマチには全治ということはありません。進行しないようにリウマチと仲良く生活してくださいね」

え、えぇ!リウマチってお年よりの病気じゃないの??
へぇ〜!直らないって こんなフジュウな生活を一生これから、毎日!?

薬を貰い毎日・毎食飲みました。 確かに薬が効いているときは、頭はぼーっとしますが、動くことに支障はありません、スムーズに動けます。

ですが、一旦薬が切れると、ゼンマイの切れたおもちゃのように一気に動けなくなります。

動けるけれど、生きているけれど、動かしてもらっている、生かせて貰っている。
治すため(完全治癒はないですが)に飲んでいるのか、一時の楽を求めて飲んでいるのか分からなくなってきました。

 もし、今私が薬の手に入らない環境に置かれたら、即刻私は生きていけなくなる。・・・その想像は私を凍らせました・・・何とかしなくては・・・・・

     よし!絶対薬なしの生活ができるようになってやろう!

 薬は毎食後一日三回、、、この決まりを破ることにしました。動ける間は絶対に飲まない。 薬が切れると即刻動けなくなります、そのとき初めて飲むことにしました。

最初はお昼飲まなくとも、もう2時ごろには動かなくなりました。夜大丈夫だったので飲まないで寝て、朝起き上がれなくて苦しんだ朝もありました。

          でも、動ける間は絶対飲まない。

 するとどうでしょう、気がついたら「あれっ?もう2日飲んでない!」そんな日が数回ありました。その後は一気です、飲まずに1週間、それを超えるともう殆ど大丈夫になりました。

          あれからもう何年が経つでしょう

今、私は薬は飲んでいません。リウマチ因子は定期検診でもまだ陽性だそうですが、リウマチ特有の朝のこわばりも無いし、起き上がれないこともありません。
自分の思いがエネルギーとなり、力となって自分を強くすることが出来る、

 そんな生きていく本当の基本を私は病により学んだ気がします。

 そしてそれは、お野菜にも同じようなことが言えるのではないかな、と思うのです。
 
人間と同じように、作物も自分で大きくなろう、美味しい実になろう、そんなエネルギーを持ち合わせているのではないでしょうか。
 
 私たちは、お野菜が自分の力で大きくなるため、いいゆりかごとミルク(土と栄養素)を用意してあげる
 
 居心地のよい環境に住まわせてあげると自分本来のエネルギーですくすく元気なお野菜に育つように思います。

 元気で安全なお野菜のための土作り、美味しいと喜んでもらえる消費者の皆様の笑顔を夢みて
 
        こつこつ頑張っていこうと思います。