子供達にミヨばーちゃんがいるように、
私(web管理人)にも「はる」というばーちゃんがおりました
そしてミヨばーちゃんと孫達に秘密の出来事があるのと
同じように、私も沢山、はるばーちゃんとの秘密の出来事を
持っております。

ふと蘇った、はるばーちゃんとの思い出の一つです。


画像能力が悪い上、汚いカンカンで申し訳ありませんm(__)m

これは我が家のおやつが入っているカンカンです。

いっぷくの時、子供達が帰宅後、ちょっと小腹が空いた時
みんながまず、このカンカンの中を物色します。

今このカンカンは居間のTV横にある台の上に置かれていますが

私の子供の頃は、建て替え前の古い家、
台所に続く食堂との間にあった板場の隅っこ、カーテンで覆われ、
普段使わない食器とか乾物
頂き物がはいった場所に置かれていました。

そのカーテンは子供の私には決して開けることは許されないような
雰囲気をかもし出しており、
このカンカンの中に、美味しいものが入っている!と知ってはいるけれど、勝手に出すことはしませんでした。
ダメだ!と言われたわけではなかったのでしょうがそんな掟があるように思われました。

このカンカンはその当時、はるばーちゃんの管轄下に置かれ、ばーちゃんのみが開けているようでした。

私が小学校くらいの時まで、おやつを売りに、
1kmぐらい離れた所から
おばさんが片手はかりを持って行商に来ていました。
水飴やウエハースを買い手のほしい分、量り売りをしていました。

思う分量を買ったはるばーちゃんはそれらを大事にこのカンカンにしまいます。

いえから見える距離の小学校から、ながーい時間をかけて帰ってくる私に、時々はるばーちゃんは「内緒やで」そう言って、お箸にからました水飴や、ウエハースのおやつをくれました。

「うん」そういって水あめのときなんぞは、できるだけ沢山の水あめがつくように頑張ってお箸にからめたものです。

今、そのカンカンはほぼ子供達の支配下にあり、おやつが無くなってくると、ミヨばーちゃんに訴え、こともあろうに今度はこんなおやつを入れといて、と催促までしております。
それをミヨばーちゃんは何たることか、忘れないようにメモまでしておるのです。

無造作に子供達がこのカンカンを開け、おやつを手にするのを目にするたびに、
大事そうにこのカンカンを出してきたはるばーちゃんの後姿を思い
このカンカンの威厳はどこに?と
遠い過去の郷愁にひたる母なのです。


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